離乳食が始まると「何をどのぐらい食べさせるか」という栄養面やメニューに意識がいきがちですよね。
もちろん栄養も大切ですが、実はそれ以上に重要なのが「摂食・嚥下機能の発達」と「自立への意識」です。
今回は離乳食期における「自分で食べる経験」の重要性についてお伝えします。
離乳食の本当の目的とは?
離乳食は単に母乳やミルクから栄養を切り替えるだけの期間ではありません。
「液体(乳汁)」から「固形物」への食べ物の形態が変わることで、子どもの噛む(咀嚼)ことや飲み込む(嚥下)ことを学び、運動機能を向上させていきます。
そして、この経験の中で最も大切なのが、「食べさせてもらう」ことから「自分で食べる」ことの移行です。
生後6ヶ月は「自分で食べたい」のサイン
発達検査においても、生後6ヶ月ごろには””ビスケットなどを自分で持って食べる””という項目が出てきます。
つまり離乳食を開始する時期そのものが、実は「自分で食べること」への意欲が芽生えはじめる時期でもあるのです。
・手や指、口の動きを連動させる(協調運動)
・スプーンやフォークなどの道具を使う準備をする
・「自分で食べるんだ!」という意識の変換
これらは、将来の食事の自立に向けた、非常に重要なステップとなります。
「食べやすさ」や「安全性」だけで選んでいませんか?
子どもが喉を詰まらせないように、あるいは汚さないようにと考えると、つい「ペースト状の食べやすいもの」ばかり選んでしまいがちです。
しかし、同じような形態(ドロドロのもの)ばかり続くと、子どもは新しい食感や味を警戒するようになり、逆に他の食べ物を受け付けなくなることもあります。
安全性を確保した上で、いくつかの異なる形態の食べ物を用意し、子どもの反応を見ながら選択していくことが大切です。
「手づかみ食べ」を大切にしよう
ペースト状の食事は、大人がスプーンで食べさせるのには適していますが、子どもが自分で食べるのには不向きです。
子どもは「上手に食べさせてもらう」ことではなく、「自ら食べる」経験を通して、食べ方を学んでいきます。
・自分の手で食べ物を掴む
・自分のペースで口に運ぶ
・自分で食べる機能をコントロールする
このプロセスこそが、食事に対する意欲を育て、安全に上手に食べる技術を養うのです。
まとめ
離乳食の進め方は、育児書通りの「月齢」で決めるものではありません。
一番の教科書は、目の前のお子さんの反応です。
「自分で食べたい!」という意欲を大切に、手づかみ食べが出来るメニューを取り入れるなど、親子で楽しく「自立への一歩」を応援してあげましょう。

お悩みがあれば、いつでもご相談ください(^^)
参考文献:こども家庭庁「保育所における食事の提供ガイドライン」
https://www.cfa.go.jp/policies/hoiku/shokuji-h24-bunkatsu
